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脳梗塞治療の多様化【回復困難の症例も改善可能な治療が登場】

脳

脳梗塞治療の種類

脳は人間のすべての機能を司っている重要な役割を担っているため、豊富な血管網が広がっています。この血管に血液の塊の血栓が詰まることで機能障害をきたすのが脳梗塞になります。血栓で血流が遮断されることになるので、脳細胞が壊死する前に血栓を取り除く必要があります。脳梗塞の治療には血栓を溶かす作用を持つ血栓溶解剤を注射したり、血管内にカテーテルを挿入したりして、脳内の患部まで伸ばして物理的に血栓を除去する方法が代表的です。ただしこれらの効果的な脳梗塞治療を実施するには、発症後速やかに処置を行うことがすべてのポイントになります。t-Paによる血栓溶解療法は4時間半以内に、カテーテル治療は8時間以内に開始することにより、後遺症もなく回復することを期待出来ます。

ハートと聴診器

注目を集める幹細胞治療の魅力

脳梗塞では救命の為はもちろん、後遺症もなく回復するには迅速な処置が必要不可欠なのは確かです。ところが幹細胞治療による死滅した脳神経網を回復させる治療が注目を集めています。脳梗塞により壊死した脳神経組織に、神経組織を移植して機能の回復をはかるというもので、重症例でも後遺症からの飛躍的な機能回復を実現できる可能性があります。幹細胞を利用した治療には、新たな神経組織を回復させるだけなく、移植した幹細胞そのものが持つ抗炎症作用や成長因子の分泌などによっても、神経や血管再生も促される作用を持つことが研究により明らかにされつつあります。従来は脳梗塞の後遺症はリハビリで機能回復に期待するほかありませんでしたが、幹細胞には根本的な機能回復も期待できるので、後遺症に悩む誰にとっても朗報といえます。